お姫様は王子様を演じてる
…―――学校の中は授業中ということもあって静まりかえっていた。
廊下に響く足音は澪と私のものだけ。
身長の高い澪の歩幅に合わせる為にパタパタと少し小走りで後を追いかける。
屋上に続くらしい階段を駆け上がった時には息はゼィゼィと上がっていた。
階段を上りきった所にある灰色の扉を澪がカチャリと音を立てて開ける…
スッと中に入る澪に続いて私も屋上へと足を踏み入れた。
ぐるりと銀色のフェンスに囲まれて広がるコンクリートの床は校舎の大きさと比例して広々と広がっている。
何の変哲もない普通の屋上で安心した…
血とか飛び散っちゃってたり、リングが置いてあったりとか霧ヶ峰なら有りそうだもの。