お姫様は王子様を演じてる



2階には部屋が五つあってさっき聞いた通り一番角が私の部屋らしい。



「ベットとかクローゼットとか基本的なものは部屋に備えつけてあるけどテレビは一階にしかないぞ。」



「わかりました。」



扉を開けると六畳ほどのフローリングの室内に薄いグリーンのカーテンがかかっていた。



「俺は横の部屋だからわかんないことがあったら聞きに来いよ」



出会いの印象は最悪だったけど、ケイは思ったより大分いい奴らしい。



腕締め上げたりして悪かったな…



「ありがとうございます。」



「あとさ、敬語やめろよ。気持ちわりぃ…」



ケイは廊下の壁に寄り掛かりながら私を見る。



「敬語は癖みたいなものだから徐々に直していきますね。」



「早めで頼むわ。
俺の腕締め上げた奴がなよっちいとか勘弁だからさ。」



「はぁ…」



そう言って、ケイはニカッと笑うと自分の部屋に入って行った。



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