甘いケーキは恋の罠



「瑞穂早いね~。」


にこにこと笑いながらそんなことを言うゆきはけんちゃんにも挨拶をする。


「須藤先輩、お久しぶりです。」


けんちゃんとゆきは大学のサークル仲間だったらしく親しい。


そして何故か今日のゆきとのショッピングにけんちゃんも付いてくることになった。


「…何で、けんちゃんも一緒なわけ??」


「いやぁ、女2人よりイケメン君が居た方がいいだろ?」


私のじっとりとした視線に苦笑しながらも、けんちゃんはあっけらかんと応える。


「先輩には荷物持ちをしてもらおうと思って!」


そんなけんちゃんを笑顔で打ち落とすゆきは相変わらず男の人には辛口だ。



< 47 / 52 >

この作品をシェア

pagetop