佳人な先生

事件

私は決めた。


月冴さんに

想いを伝える。


後悔しないように。


神宮寺さんとの結婚に

支障が出てしまうかも

しれないけれど・・・。



今のままは

誰のためにも

よくない・・・よね。



ずっとカバンに

入れて持ち歩いていた

瑞城先生からの

手紙を取り出した。



そっと開いてまた

読み返す。


指で瑞城先生の書いた

キレイな文字をなぞる。



「私も・・・

 瑞城先生のこと・・

 大好きでした・・。

 愛していました・・・。」



そう手紙につぶやいて


涙を流した。
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