佳人な先生

私はアンリ君の

いれてくれた

ミルクティーを飲んで

また少し落ち着きを

取り戻した。


「で、何があった？？」


とても心配そうな顔で

アンリ君が私の顔を

覗き込んだ。


私はまだ話すほどの

余裕もなくて

うつむいたまま

黙っていた。


「・・・じゃあさ。
　とりあえず
　家に連絡いれなよ。
　両親が心配するだろうから。
　キリちゃんを
　この状態のまま帰せないし。
　話し聞くまでは帰さないから。」


私は言われるままに

携帯でママに連絡をした。


そしてまた

沈黙・・・。


「少し・・・眠りなよ。」


そうアンリ君は言って

私の肩に手をまわし

私の頭をアンリ君の肩に

乗せるようにした。


「アンリ・・・君・・。」


「いいから。
　少し寝な。」



ごめんね・・・。


ごめんね・・・。


私、今・・・


まだ何も考えられないや・・・。



私はアンリ君の体温に

吸い込まれるように

眠りに落ちた。