野獣な執事とワンコお嬢様
そして午後、龍蔵さんの婚約者がやってきた。



「雪乃~!!」

「死ね、エロガッパ」

「それ、半年ぶりに会った彼氏に言うセリフ?」

「うっさい。この節操なし。この際、性転換でもしたらいいんじゃない?タマキ、疲れたから部屋に案内して?龍蔵とは別の部屋」



こういうタイプの人だったのか…。



てっきり型にハマったお嬢様かと思ってたら…。



「あれ?あなた新入り?」

「お初にお目にかかります。わたくし、琴音お嬢様の専属執事をしている、青柳豹と申します」

「青柳って…有栖川家の執事の青柳の息子?」

「はい」

「似てなぁい!!お母さんに似たの?青柳の息子ってことは…青柳2号じゃん」



龍蔵さんと同じ事言ってんだけど…。



さすが婚約者…。



「で、琴音~!!久しぶりっ!!」

「雪乃さん、ますます美人になったね」

「そう?琴音も多少大きく…なってないか」

「もう伸びないよ」

「ははっ!!相変わらずカワイイ~!!」



琴音に熱い抱擁…。



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