野獣な執事とワンコお嬢様
女に触られてんのに、なぜがイラッとする…。



最近ストレス溜まってんのかな、俺…。



「そろそろ好きな男でもできた?」

「そ、その話はいいの…」

「一緒にお風呂入ろうね、琴音」



女に妬くって、末期症状か?



琴音と風呂なんて…想像しただけでヤバい。



「雪乃、部屋行くぞ」

「待って、タマキ」

「めんどくせぇから龍蔵の部屋でいいだろ~…」

「ヤダね。あんな鬼畜と一緒に寝たくない。会いに来てやっただけでも感謝してもらいたいわ」



龍蔵さん、大丈夫なのか?



相当怒ってるみたいだけど…。



「なぁ、2号」

「はい?」

「悪いけど、雪乃の好きなブランドのネックレス買ってきてくれる?」

「かまいませんが…」

「姫の機嫌取りしなきゃね~…。めんどくさ~」



とか言いつつ、龍蔵さんは別れようとはしない。



ちゃんと好きなんだろう。



「買い物いくならあたしも連れてって!!」

「よろしいですよ。行きましょうか」



ヒマなのか、琴音…。



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