野獣な執事とワンコお嬢様
かなり美人で有名な婦人。



そしてなにより、夫婦関係はアホみたいにうまく行っている。



「ねぇ、今何時なの?」

「現在、夜の9時でございます、お嬢様」

「あたし…いっぱい寝た?」

「そうですね、アゲハに振り回されたのが昼間のことですので」

「そうっ!!なんなの、弟って!!知らなかったんだけど」

「申し訳ありません、必要のないことかと思っていたもので」

「教えてくれたっていいのに…」



日本に来るなんて思ってなかったし。



アゲハが弟なんて、説明すんのも面倒だ。



「琴音ってカワイイね~」

「アゲハ、嫌い」

「こんなひ弱な兄ちゃんやめて、俺にしなよ~。守ってあげるよ?」

「ヒョウが好きなんだもん。アゲハ、嫌い」

「あははっ!!嫌われたぁ~」



嫌え嫌え。



こんなクソガキ、嫌われて当然だ。



「お嬢様、眠くはないですか?」

「今からパパを怒るから、怒り疲れたら寝る」

「あまり攻めないでいただけませんか?お嬢様を思っての行動なので」

「ヒョウまで青柳パパと同じこと言う!!」



そうですか…。



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