野獣な執事とワンコお嬢様
睡魔と戦いながら、しばらく本を読んでるとヒョウがやってきた。



お風呂上がりで、寝る準備はできてるみたい。



それがやたら嬉しく感じる…。



前は当たり前だった光景が、今は逆に新鮮になってて。



なんだかドキドキしてきちゃった…。



「ムリに起きてたのか?」

「ヒョウとお話したくて…」

「おっ、髪が乾いてる。偉いな」



頭を撫でられたら、一気に眠気が襲った。



安心しちゃったのかな?



「お布団に来て…?」

「寝むいのか?」

「ギュッてしてね?」

「ん」



隣に横になったヒョウに抱きしめられて。



頭撫でられたら目が開けてられなくなる。



「もう眠い…」

「明日は大事を取って休みだから」

「行くよ…」

「ムリ。執事命令」

「えぇぇぇぇ~…」

「学校は少しゆっくりして、体調戻してからだ」



わかった…と言う前に、意識が薄くなって。



ものすごく温かいヒョウに抱きしめられたまま眠った。



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