初恋はドSの先輩㊤


「・・・たっ、・・・助けて!」

すごく小さくてか細い声。
胸の中で何かが鼓動を打った。

助けてやりたい。
俺は無意識に笑みを浮かべていた。

「最初っからそのつもりだよ!走れんのか!?」

らしくねぇな、俺。
俺の口から女に向けてこんなこと言わされるなんて、思ったこともなかった。

「力が・・・はいらなくて」
俺の問いに申し訳なさそうに答えた女。




・・・まぁ、コイツくらいなら抱えて走っても大丈夫だろ。
騒がねぇといいけどな・・・。


騒ぐなと言う意味に戸惑う女を前向きに担ぐ。
世間で言うお姫様抱っこか?

そうしねぇとうまく走れないしな。


女は真っ赤になっておどおどしている。
やっぱり騒ぐか―――?
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