Fragile~思い出に変わるまで〜
そう乗ってあげると、真剣な顔で変身のポーズをし始める。


全部一通りやらせてあげると、納得したように玄関に行き、今度は靴を自分で履きだした。


いつもは履かせてと甘えてくるのに、今日は頑張って自力で履こうとしている。


さすがに全部自分でやろうとしている健太に違和感を覚えて、さっき言っていた彼の言葉を思い出した。


『じゅんちゃんとやくそくしたし』


確かにさっき健太はそう言った。


動物園に行く約束のことを言ってるんだと思っていたのだけれど、違うのかもしれない。


不思議に思って健太に直接聞いてみた。


「ねえねえ健太?
純ちゃんと、何の約束したの?」


健太は一瞬靴を履くのを止めて、クルッと振り返る。


< 395 / 589 >

この作品をシェア

pagetop