Fragile~思い出に変わるまで〜
「あのねー、じゅんちゃんがねー

きがえるのもくつはくのも

ぜぇーんぶ、ひとりでできたら

どうぶつえんにつれてってくれるっていってたの」


今は靴を履くのに夢中だったからか、格好をつけた話し方は忘れてるらしい。


そしてすぐにまた前に向き直ると靴と頑張って格闘していた。


それにしても、いつの間にそんな約束をしていたんだろう?


まあ自発的にやるようになるってことはいいことだから、いんだけど。


健太はなんとか靴を履き終わり立ち上がると、出来たと言わんばかりに足元を見せてくる。


私はもう一度おおげさに誉めると、健太は嬉しそうに一人で全部出来たことを喜んでいた。


桜井くんとの約束を守れたことと、自分でできたという満足感で自信に満ちている。


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