Fragile~思い出に変わるまで〜
そんな健太を見ていると、やっぱり母親とは違う父親の……男の人との関わりは大事なんだと気づかされる。


いくら頑張っても母親は父親の代わりにはなれないのかな?


桜井くんがいいお兄ちゃんとして健太に接してくれるから助かってる。


彼がいなかったらきっと、私と美咲に甘々に育てられて、いつまでたっても甘えん坊だったかもしれない。


健太は桜井くんに小さい頃からよくなついていたから、最近の話し方や態度なんかは彼を真似しているのかもしれないと思った。


そんなことをぼんやり考えていると、健太に腕を引っ張られて早く早くと急かされた。


「ごめんごめん
じゃあそろそろ出発しようか?」


車のキーを掴んでお弁当の入った手提げを持つと、健太と手を繋いで駐車場に急いだ。


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