ブラック王子に狙われて②


俺は身体を絢の方に向け、

じーっと眺めていると…



「慧くん」

「ん?」

「そ、そんなにじっと見られると食べ辛い」

「フッ、俺様がよそ見もせず、見てやってんだ。有難く思え」

「なっ!!ッん?!」



俺は絢が口を開けた隙に

彼女の好きなミニトマトを放り込んだ。



「旨いか?」

「……ん~」

「そうか、良かったな?」

「ッ!!////////」



絢はミニトマトと同じくらい頬を赤らめ、



「赤くなってんぞ?」

「けっ、慧くんのせいだから////」

「はっ?……俺?」

「もう、朝からその笑顔は眩しすぎるって////」

「フッ、見惚れたか?」

「もう!!////」



照れてプクッと膨れるコイツが

俺の男心を刺激する。


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