ブラック王子に狙われて②
付き合い始めて半年。
最近、漸く会話も弾むようになって来た。
まぁ、俺が苛め過ぎなきゃいいワケだけど
コイツを見てるとつい苛めたくなる。
だって、反応が可愛すぎるんだよ!
見てると、マジでもっと苛めたくなる。
最近は、夜遅くまで勉強を教えてやると
絢の母親が車で送ってくれたり。
デートの日には俺の家で夕食を取り、
俺の母親が絢を自宅へ送り届ける。
それがきっかけで、
双方の母親が仲良くなり、
今では気兼ねなく双方の家を行き来している。
「慧くん、ちょっと待ってて。着替えて荷物取って来るから」
「手伝ってやるぞ?」
「へ?……い、いえ、大丈夫です////」
「プッ……早く行って来い」
「はい////」
絢は慌てて2階へ。
入れ替わるように小母さんが戻って来た。