Hurly-Burly3 【完】

ダーリンはやれやれと言いながらソファーに

寝転びながらお気に入りのクマさんぬいぐるみ

を抱きしめる。

「せめてさ、ジョセフとかにしてくれない?

確かに長いからってサユが改名勧めてくる

んだけどさ、さすがにもうこれで慣れてるしさ。」

「おうっ、ジョセフか。

ひーちゃん、カッコイイ名前に改名だな。」

いや、ジョセフィーヌもカッコイイよね!?

「ひーちゃん、おかわり。」

早っ!!

兄ちゃん、高速でご飯食べてるよ。

「兄ちゃん、ご飯はちゃんと噛んで食べるもんだよ。」

流し込んじゃってるじゃん。

そうめんをつるつると食べる兄ちゃん。

「だって、ひーちゃん今までの環境で

のんびりご飯なんて食べられなかったよ?」

だろうな!!

「もう何か兄ちゃんと話してると疲れてしまうよ。」

「日和ちゃん、この肉じゃが美味しいよ。」

馨君の気の使いように涙が出そうです。

「ありがとう。何か馨君に救われたような気がする。」

「そうだ、さーちゃんの家に行かなきゃだな。

真は確か居ないって言ってたっけ?」

兄ちゃんが急に立ち上がってバタバタと

リビングを飛び出して行った。

あの、ご飯盛ってから行くのか?

「何がしたいんだ・・・」

もう兄ちゃんはああいうヤツなんだって

ことにしようではないか。

「ヒヨリン苦労しそうだなっ!!」

ユウヤ笑いごとじゃないんだけどね。

「ご飯すら真面に食べれた気がしない。」

「今初めておめぇが真面だったことに

気付くとはな・・・」

慶詩今更気付くなんて遅すぎるよ。

「先が思いやられるとはこのことなんだよね!!」

「不憫すぎるじゃねぇ~か」

伊織君本当にそう思ってるのかい?

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