Hurly-Burly3 【完】
もう命の危険を感じたもの。
「フッ・・・」
京君、さっきからずっと堪えてたでしょ!?
後ろで笑ってるの丸見えだったよ。
珍しくそんなに笑ってるよね。
何か、京君に免じて許してあげてもいいけどさ。
「誰がお前に殺意?」
いや、あんただよ!!
眉間にシワ寄せちゃってるけどさ。
「ちぃーさん、とりあえずじゃがいも
刺すのやめようか?」
じゃがいもに罪はないよね。
「そして、ちぃー君自分もお弁当が
ついてますよ。」
さっき、ナル君の取ってあげてたけどさ。
ひょいっとちぃー君の口の近くにあった
米粒を拾う。
「ねぇ、ねぇ、こういう時ってこの米粒
はどうすればいいの!?」
経験ゼロなんで教えて下さいよ。
「・・・・・・・・」
ちぃー君、その無言は考えてるんだね!!
「食べちまえば?」
伊織君じゃないからそんな簡単に食べれない。
勇気のいる作戦だなおいっ。
「よしっ、分かった。
ジョセフィーヌおいで!!」
ソファーでウトウトするジョセフィーヌが
走って駆け付ける。
「ダーリンに差し上げよう。
困った時のダーリンはかっこよさ2倍増しです。」
ダーリンは小首を傾げるも疑いもなく
米粒をペロリと食べた。
「おめぇ・・・・」
ちぃー君ジャガイモ潰してませんか?
「いや、どうするか迷っちゃった。
実はユウヤに食べさせようかと思ってさ。」
「ええっえええ!?
俺、ジョセフィーヌ代わり!?」
そうめんを啜っていたユウヤが
大げさに反応した。