Hurly-Burly3 【完】

お経を唱えようとするあたしに攻撃をする

慶詩にクワっと目を見開いた。

「禿たらどうしてくれるんだ!!」

女の人でも禿ちゃうんだぞ。

つるっぱげになってカツラ選びに

苦悩する将来は来ないでもらいたい!!

「禿ちまえよ。」

「じょ、冗談でもそんなこと言うでない!!」

金髪ヘッドのお前が禿ろ。

つるつるの頭になってしまえ。

「お前が一番怖がってんじゃねぇか。」

「禿たらどこでカツラを買えば良いのか

世論調査だ!!」

深刻に考えねばならない実態だ。

人はどう向き合っているのか綿密に

調べる必要がある。

「日和ちゃん、禿ないと思うから

落ちついて座ろうか。」

「はい・・・・・」

馨君に魔王が降臨した。

目が笑ってないので即座に座った。

「ユウヤ、そろそろ黙ろうか?」

馨君恐るべしっ!!

裏番長は馨君だと決定された。

「お、おう・・・」

ユウヤ布巾で後始末をする。

若干手が震えているのは気のせい

だろうか!?

馨君の視線に怯えるユウヤ。

一体、2人の間に何があったのだ!!

「馨君はもしや・・・」

馨君の笑みがもう何か怖い。

「日和ちゃん、ご飯食べ終わるまで黙ろうか?

それともまた口塞いで欲しいのかな?」

もうブラックオーラフル活動だね。

「ノンノン。」

落ちついて食べますよ。

馨君の逆鱗に触れぬよう気を付けたいところです。

全勢力を費やしても馨君の視線には敵いそうに

ありませんからね。

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