Hurly-Burly3 【完】
「よく寝たからもう眠気がなくて、
逆に目が冴えてしまっている状態だ。」
本をパタンと閉じてベットの横にある
アンティーク調の机に置いた。
「そうだ、お茶を淹れてきますかな。」
「いいわよ、あんたはジッとしてなさい。」
サユにベットに押し倒された。
何と言う力の差。
サユがパタンと扉を閉めて部屋を出て行く。
どうも、サユはツンデレに磨きが掛かっている。
「日和ちゃん、生きてる?」
手を差し伸べてくれたマコ君の手を取った。
「マコ君は、サユを甘やかしすぎている。」
「そういう、日和ちゃんが一番サユに甘いと
思うけどな。」
あれで一日心配してたみたいだよと言うマコ君
はクスリと笑った。
「マコ君は昨日も探してくれたそうで、その
ご迷惑をおかけして」
「迷惑だなんて思ってもないから俺が好きで
やったことを日和ちゃんは気にしなくていいよ。」
そう言われると何を言っていいか分からなくなる。
「日和ちゃん、俺や田中にとは言わないけどさ。
サユにぐらい甘えてやってね。俺の彼女は日和
ちゃんにゾッコンだからさ。」
「う、うん、あたしもサユにゾッコンラブです!」
ラブリーサユちゃんと横断幕を掲げてもいいかと
思うほどにです。
「ちょっと、あんたまだ熱あるんじゃないの?」
サユちゃん、ツンモードですかね。
お盆にお茶を淹れてきたサユ。
「それで、何で昨日あんなところで倒れてたの?」
「あの、ケータイを落としてしまって。」
サユに冷たい視線を投げかけられる。
何て、クールびっちな瞳なのだろうか。
「だから、ずっと握りしめてたの?」
あたしが慶詩の背中に負ぶられて戻って
来た時は慶詩を蹴り飛ばす勢いだったとか
マコ君が言っていた。
サユの暴君は今に始まったことじゃない。