Hurly-Burly3 【完】
「す、少しだけ心細くてサユとお揃いの
このうさちゃんを頼ることにしたのだから
その・・・」
サユにぐらい言ったりするよ。
あたしはあたしで出来る限りの努力をしている。
「ごめんね、日和。あたしも一緒に残れば良かった。」
だから、サユをこんな表情にさせたくなかった。
マコ君も田中も空気を読んで黙ってくれてる。
サユが傷つくことは何もないのだから、あたしが
サユの笑顔を守り抜くと決めたのだからそんな
顔をしないでくれと。
「サユはちっとも悪くない。あたしが好きで倉庫
の整理を手伝ってそれでバタンキューしたのだから
何の責任も感じることはなくていい。一生懸命探して
くれようとしたサユちゃんに惚れ直しました。」
サユの頬に流れる水滴を人差し指で絡め取った。
「日和の癖に!!」
ベシっと背中を叩かれる。
何故に今のはハグの予感だと思って腕を広げる
準備をしていたのですがね。
「あたしは結構サユもダディもマミーも修平君も
マコ君も田中も家の兄ちゃんも頼もしく思っている
つもりだから。」
他の人がどう思うとあたしの信念はそうだ。
「そういえば、今年はすいか割りが出来なかったよな。」
こういう時に空気を読まない田中に少しだけ感謝した。
「言われて見れば確かに。」
サユはきょとんとマスクメロンを見る。
「えっ、メロンでやる気ですか!?」
お、恐ろしすぎる。
サユちゃん、マミーに似て少し天然入ってるから。
「ノンノン!」
駄目ですよとメロンをパジャマの中に隠した。
「あんたね・・・・・・」
「あたしのメロンはやらん。」
その後、メロン割りに発展しなかったことに
心底安堵して夕飯まで喋ってサユ家に移動する
ことになった。
兄ちゃんも飛んで帰ってきたから定時上がりで、
しばらく抱きつかれて体力を吸い取られた。