Hurly-Burly3 【完】

次の日、学校ではクラスメイトから散々

心配された。どうもあたしが風邪をひく

ことに驚かれたと言った方がいいのかも

しれない。あたしは超人ではない。

夜には熱が下がり、朝から兄ちゃんと自分の

弁当を作っていると兄ちゃんが心配し過ぎて

病的になっているのではと思った。

授業中、何度かサユに大丈夫って聞かれた。

あたしは優雅に『古典的なギャグセンス』という

隠し芸を取得しようと本を読んでいた。

授業は、もちろん聞いていた。

お昼休みは何故かクルミちゃんと彩乃ちゃんに

サユと共に攫われた。

まさかの拉致ですか!?と言ったら彩乃ちゃんに

冷静なツッコミを入れられた。

「日和ちゃん、まだ熱あるんじゃない。」

最近の女の子はどうも冷たい子が多い。

「ほら、ひよっちこういう時こそ食べれば

食べるほど元気になれるはずだよ。」

クルミちゃんにお弁当のミニトマトを

散々口に放り込まれた。

あたしの口は軽くミニトマトを栽培している

ような気分になった。

もしかしたら、あたしの口は畑になったのか

もしれないと青ざめるとサユに半分呆れられた

目で見られた。

「それでね、あのマスカラ不良品だから買った

店に抗議しに行ったの!」

クルミちゃんと彩乃ちゃんはどうも1日心配

はしてくれていたようでお昼を食べている時に

たくさん買ってきてくれたであろうゼリーを

見舞いの品だと言ってくれた。

たまにはこのメンバーでご飯を食べるのも

いいのかもしれない。

誰もあたしのお弁当がお重だということに

ツッコまない。

2人は相当の変わり者なのではないかと思う。

そうでなければ、強い精神力を持っていると

しか思えない。

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