Hurly-Burly3 【完】

放課後は早く帰ろうか迷った。

どうしてもやりたいことが出来たからサユに

懇願して了承を得た上で残った。

サユの横ではマコ君が居て学校に敷地内に

他校生が居ても騒がれないのはみんな忙しなく、

体育祭の準備に取り掛かっているからだと

あたしは解釈している。

これが普段でも大して騒がれないと思う。

何せ、サユとマコ君は公認のカップルとなっている。

2人で帰る姿はもう誰にも文句を言わせない感じだ。

マコ君が手伝おうかと聞いてきたが首を横に振る。

2人でラブラブしていていいよと冷やかして見たが、

2人して顔を赤くなるところから見るとこの2人は

上手くいっている。

「日和、何か食べる?」

「少し喉が渇いた。」

サユは近くにあるベンチに座って土弄りをする

あたしを遠くから見守る。

サユは虫が苦手だから見守ることに徹すると

言って本当にあたしが花壇を弄っているのを

見守っていた。

マコ君ものんびりとベンチに座ってくだらない

小話を話してくれた。

今日はどうも田中が教科書を忘れたらしい。

『田中、廊下に立ってろ。』

先生にそう言われて立った田中が3人居たとかで

マコ君はそれがツボに入ったと言って思い出し

笑いをしていた。

今時、古典的な廊下に立ってろというのにも

ツッコミどころ満載だと思ったけど、田中が

3人もクラスに居るというのには残念さが

伺えて失笑した。

「日和は飲み物買ってくるから大人しくしてなさいよ。」

サユは過保護過ぎるのではないかと思う。

「日和ちゃん、辛くなったらベンチで一休みするなり

無理はしないように。」

相変わらず、2人の保護者っぷりには何とも言えない。

マコ君とサユが仲良く出掛けたのを見送って、

土弄りを再開するとそれはいきなり前触れもなく

やってきて、あたしは尻もちをついた。

< 248 / 457 >

この作品をシェア

pagetop