Hurly-Burly3 【完】
そして、今に至る。
何故か、放課後はいつも賑やかになる。
「ヒヨリン、大丈夫か?」
ナル君に手を差し伸べられて起こされる。
土のついたスカートをパッパと払う。
「何をしに来たんだろうか?」
1日中姿を見せなかったのに放課後に来る
意味が果たしてあるのか理解出来ないわ。
向こうでは不良メンバーズが缶けりを大会
を開催している。
あたしも誘われたが、早々に花壇を片付けたかった
から見ていると言った。
そして、昨日の今日で体力が戻っていないという
のも理由の一つでマスクをした状態でもくもくと
作業を続けていた。ナル君とユウヤも手伝ってくれている。
馨君と京君は隣の花壇に座ってその様子を見ている。
ちぃー君は木陰でスヤスヤしている。
伊織君は通行する女の子に手を振っている。
「お前、熱はどうなんだよ?」
慶詩は京君の隣でブチブチと雑草の茎を握った。
そういえば、慶詩に散々迷惑をかけたんだったわ。
「えっと、その節は世話になった。」
「お前堅苦しっ」
「慶詩に恨まれるのはご免だ。
あまり意識がはっきりしていなかったし、
何か妙なことは言ってないだろうな?」
スコップで土を掬う。
「・・そういや、お前の兄貴の名前って何だっけ?」
「透真って言わなかったっけ?」
あれ、言ってなかったかな?
大体、慶詩が兄ちゃんの名前を聞いてくるとは
珍しく不可解なんだけども!!
「じゃねぇよ!!もう一人のだ。」
何をプリプリしているんだよと思いながら、
土の上に乗っているミミズを発見する。
ナル君が明らかに嫌そうな顔してぎゅむっと
後ろから抱きつかれた。
今、ナル君は殺人級な可愛さでぷりちー過ぎる
容姿を最大限に振るう。
涙目で見つめられるときゅんとなる。