Hurly-Burly3 【完】

鼻男爵がおしくらまんじゅうだぜ!!

密集形態でごっつんこさんだ。

『鼻男爵、地味に場所取り過ぎだろ~』

『目のあんちゃん酷いぜ!!

日和ちゃんの嬢ちゃんにとって鼻は

大事なパーツの一つなんだぜ。』

『俺はちっとも邪魔してない。』

口の旦那一人だけ逃げようとしてるよねっ!!

バシコーン

激しく頭皮にダメージを5000負った。

HPの限界をついに越したのだ!!

人間に限界なんてなかったんだな。

「いい加減にしねぇと転がすぞ!!」

ひっぃぃぃー!!

金髪の兄ちゃん怖いよ。

「なぁっ、なぁっ、ヒヨリン旦那って誰だ!?

男爵ってジャガイモか!?」

ナル君が首を傾げながらくりりとしたおめめを

キューティーに聞いてくる。

「家のナルちゃんをおめぇーの変な妄想につき合わす

なよな。ほら、ナルちゃん、あのひよこ姫に近付くと

かぼちゃのお化けが襲ってくるんだぜ。」

伊織君、かぼちゃのお化けって何!?

「ヒヨリン、ちぃーがマイペースなのはもう

どうしようもねんだよ!諦めて現実見よう。」

ユウヤ、諦めちゃ駄目だろ!

まだ、17で諦めたらよくないだろうよ。

「お前ら何言ってんだ?」

ねぇ、ちぃー君!!

君はどうしてそうマイペースで天然なんです!?

あたしの妄想完璧スルーですか?

ある意味、あんたすごい精神持ってるよ。

「ちぃー君はいつからこうなんです?」

「昔からだろ。俺が一番長くアイツの傍に

居るけど生まれた時からあんな感じだ。」

伊織氏、お主すごいよ!!

奇跡のちぃー君スペシャリストだよ。

「未だに理解不明だな~」

伊織氏、理解してあげようよ。


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