Hurly-Burly3 【完】
慶詩の言葉にドクンと心臓が脈打つ。
「し、しつこい男は嫌われると思うってヤツか。」
「だから、てめぇーに心配される筋合いがねぇだろが。」
確かに、慶詩はイケメンだ。
それを面と向かって言われるとイラっとする。
「自分で言わない方がイケメンだと思う。」
スコップに土を乗せてパラパラとほぐす。
「お前、シバき倒すぞあん?」
「それは俗にいうメンチ切ると言うヤツか!!
どこにメンチがあるの!?揚げ立てサクサクの
メンチはソースをかけてキャベツとともに食べる
と美味しいとあたしは思う。」
「あ゛あ?」
「因みにあたしはメンチより唐揚げの方が・・ぐふっ」
な、この人病人に暴力振るった!!
「な、何をする!?」
叩かれた後頭部を擦る。
「お前、今すぐCTスキャン取って来い。」
「ひよこのお嬢ちゃんヤバすぎるだろうよ~」
「ヒヨリン、しっかりしろっ!!」
3トリオ久々の復活ですかね。
「それで、何やってる?」
えっ、京様が喋ってる!?
「ワッツ?what?」
耳が可笑しくなったのかと二度聞き返す。
「・・・・・・・・・」
無言の圧力ってヤツですね。
「今の京君!?京君!?」
パニック状態のあたしに馨君がふわりと笑う。
「日和ちゃん、落ち着こうね。」
「馨君、京君が・・京君が!!」
「ひよこ、あぶな」
京君はいつも言うタイミングがワンテンポ遅いと思う。
スローモーションのマトリックスを披露するあたしに
ユウヤの断末魔のような笑い声が聞こえてタイミングの
悪いそよ風に完全に体が支配されてひっくり返りそうに
なったところでポスっと何かに当たった。
「お前、何でそう危なっかしいことばっかすんだ?」
上からボソリ囁かれたその声の主は眠そうな目で
あたしを見下ろす。