Hurly-Burly3 【完】

ちぃー君、何もなかったように去ろうとする。

「ちょ、ちょっと待ちたまえ!!」

「お前、怖い。」

はい!?

幻聴が聞こえたに違いない。

ちぃー君は言い間違いをしたんだろう。

このか弱きレディーが怖いわけがない。

「今のは聞かなかったことにしよう。」

「いや、なかったことにすんなよ!!」

やっと、慶詩のツッコミが入って安堵したのも

束の間でちぃー君に詰め寄る。

「どこが怖いと言うのだ!?亡霊が見えるのか!?

きっとそれはご先祖様だ。決して、悪霊に憑り

つかれたわけではない!!」

ガクガクちぃー君の肩を揺らす。

ギョッと見開く缶けりをしていた不良メンバーズが

花壇の周りに集まってくる。

「ひーちゃん、黒宮さんが・・」

「ヒヨリンを誰か止めるんだ!!」

「黒宮さんが気絶している。」

その言葉にチラリとちぃー君を見ると、

立ったまま寝てた。

「なっ、ちぃー君こんな状況で寝るなんて

とってもすごい隠し技だわ!!」

「日和ちゃん、そんなわけがないよね。」

馨君、でも目を閉じて・・・・

「だ、誰かがちぃー君をこんなことに

す、スナイパーが狙っている。みんな

急いで隠れるんだ!!」

「お前の怪力には底知れぬ何かを感じるぜ。」

いや、怪力使ってないよ慶詩。

「ちぃー、ちぃー」

ナル君がちぃー君の頬をペチっと叩く。

「ひよこのお嬢ちゃん最強説って笑えねぇじゃねぇ~」

「ちぃー、しっかりしろ!」

ユウヤとナル君に引きずられるちぃー君。

木陰でちぃー君を見守る不良メンバーズは

みんな涙を浮かべる。

「アタシナニモシラナイ」

「何、片言言ってんだよ。」

慶詩に激しく叩かれた。

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