Hurly-Burly3 【完】

外に出ると生温い風がべたりと肌に侵食した。

「じゃあ、次に会えるとしたら夏休み明けですね。」

そっか、あんなに長かった夏休みもあっけなかった。

いつもはこんなに短く感じないのに、長く感じる

夏休みがあっという間に去って行く。

秋の虫もきっとそろそろ鳴き始める。

「そうだね、美男のことは気にしなくていいからね。」

すごく気になっているよ。

宿題を無事に終わらすことが出来るのか

頑張れよっちゃん!!

あたしは全力で応援しているぞ。

「日和ちゃん、どこまで送ってくれるつもりなの!?」

馨君、みんなが心配なのですよ。

こんな夜に何か物騒なことがあったら

大変じゃないかってのは建前です。

「鍵閉めたから大丈夫だよ。

家のジョセフィーヌはああ見えて

強いタックルを取得している。

ということで、サユ家に行って

兄ちゃん引きずって帰る。」

坂を下ると見える永瀬の看板。

「ヒヨリン、気になってたことがあった

んだけどさっ!!」

ユウヤが急に振り返って来た。

「うん?」

何ですかね?

「サユリンってさ・・・その・・・・」

「ああ、サユの家は見ての通りですよ。

ダディが道場の先生をしているよ。

それに見たでしょ?サユの飛び蹴り・・・」

あの海の日のことは懐かしく思えてしまうわ。

「多分、そこらのチンピラよりも出来る女

ですよ、あたしの親友は。」

とくに蹴り技に富んでます。

百発百中で仕留めることが出来ると思います。

足が長いので回し蹴りが得意技です。

ローキックなんてもう惚れてしまいます。

とにかく、カッコイイのだ。

あたしはあの美脚に惚れたも同然さ。

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