Hurly-Burly3 【完】



***




said:紗友梨




日和が表情変えるのは決まってこのメンツの

前だからな気がする。

「サユリン、どうかした?」

ナル君が可愛い笑顔を向ける。

「うん、何か妬けるなと思って。」

日和のこと取られちゃいそう。

それは寂しいけど日和が笑ってるなら

しょうがないなって気持ちもある。

「えっ?」

「日和最近よく笑うから。」

「サユリちゃんと一緒に居る時の方が

ずっと笑ってると思うけどな。」

馨君が居るから少し安心してあの子

任せられるのよね。

「そんなの当たり前でしょ?」

10年の付き合いになるんだから。

それでも、最初の方は全然笑ってはくれなかった。

「日和の蕁麻疹のことなんだけど。」

一応、言っておいた方がいいでしょ。

あの子は多分言わないはず。

心配掛けさせたくないとか思ってるんだから。

「肌が弱いっていうのもあるんだけどね、

心因性の蕁麻疹なのよ。昔からストレスを感じると

ああやって目に見えるように危険信号発するの。

体育祭の日は多分普段いろんな人との接触が

あったからじゃないかって聞いたけど。」

何でもないみたいにしてた。

その日もちっとも様子が変なところがなくて、

余計心配だったから泊りに行った。

「日和、人酔いするぐらいだからストレスの対象は

知らない人との密着だから少し気遣ってあげて。

あの子が痛い思いするのは見てられないから。」

日和のことだから痛くても痛い顔しないんだ。

それが一番怖いよ。

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