モルフェウスの誘惑 ※SS追加しました。
***
「本当にこのお店でよかったですか?」
明らかにムスッとした表情の杜に
美雨は恐る恐る聞いた
「良かったって聞くくらいなら
初めから連れてくるなよ」
ぶっきらぼうに答える杜
「す、すいません…」
二人は今、女性に人気の有名な
イタリアンの店に来ていた
当然、周りには女性客ばかりだった
その上、杜の容姿に視線が集まり
ゆっくり食事どころではなかった
結局、デザートもそこそこに店を後にした
「本当にごめんなさい…」
「来たかったんだろ?」
「えっ?」
「だから、来たかったんだろ、この店に」
「あっ、はい…。だけど、杜さんの好みとか考えなくて、私自分ばっかりだったなって
本当にすいません」
「いいよ、飯は食えたし
旨かった。久しぶりに
まともなもん食った気がする」
「普段、ご飯とかどうされてるんですか?」
「適当…」
会話はぽつり
ぽつりと言った感じだが、
美雨はとても心が満たされていた
杜とこうして、他愛のない会話が出来ている事に心から喜びを感じていた
たとえ
沈黙が続いたりしても
静けささえも美雨は心地よく思えていた
こんな時間がいつまでも
続けばいいなと…
ビルまで戻ってきた時
一瞬でその心地よい時間は切り取られた
真山が立っていた
「本当にこのお店でよかったですか?」
明らかにムスッとした表情の杜に
美雨は恐る恐る聞いた
「良かったって聞くくらいなら
初めから連れてくるなよ」
ぶっきらぼうに答える杜
「す、すいません…」
二人は今、女性に人気の有名な
イタリアンの店に来ていた
当然、周りには女性客ばかりだった
その上、杜の容姿に視線が集まり
ゆっくり食事どころではなかった
結局、デザートもそこそこに店を後にした
「本当にごめんなさい…」
「来たかったんだろ?」
「えっ?」
「だから、来たかったんだろ、この店に」
「あっ、はい…。だけど、杜さんの好みとか考えなくて、私自分ばっかりだったなって
本当にすいません」
「いいよ、飯は食えたし
旨かった。久しぶりに
まともなもん食った気がする」
「普段、ご飯とかどうされてるんですか?」
「適当…」
会話はぽつり
ぽつりと言った感じだが、
美雨はとても心が満たされていた
杜とこうして、他愛のない会話が出来ている事に心から喜びを感じていた
たとえ
沈黙が続いたりしても
静けささえも美雨は心地よく思えていた
こんな時間がいつまでも
続けばいいなと…
ビルまで戻ってきた時
一瞬でその心地よい時間は切り取られた
真山が立っていた