思春期の恋
「困る?何が?」
柊司は、やっとこっちを向いた。
「目のやり場に困ってんだよ・・
着替え中かと思って超焦った」
目のやり場?着替え中?
ただの淡い黄色のキャミソールとセットのショーパン。
あ・・・確かに言われてみれば下着っぽいか。
足を伸ばして自分の姿を眺めた。
「そんな私、色気ないじゃん。胸もお尻もぺちゃんこだし。
目のやり場に困らせるようなもの持ってないから。
気にしないで、普通にしてほしいんだけど」
それに、柊司とは一緒にお風呂にも入ったことあるし、
ビニールプールで遊んだ時だって、
普通に目の前で水着に着替えてたし。
今更なんだよって感じなんだけど。
「普通になんてできるかよ・・・」