思春期の恋
ガヤガヤと騒がしい教室に気づいた。
麻井と舞野が!
俺の彼女だって!
麻井くんが舞野さんと!
「もしかして・・・柊司の今の声、
教室に響いて・・・ました?」
小さな声で萌に聞くと、
萌はぽかーんとしていた。
「萌?おい!萌ってば!!」
萌はハッとしてから、私の肩をバシバシ叩いてきた。
「いつのまに?え?いつのまに??」
ついでに彼氏の吉見まで来て、
ついでに周りに生徒たちも集まって来て、
質問攻めにあって、
柊司と付き合うことを宣言した私。
からかう奴もいれば、
影で、泣いている女子もいる。
そうだよね・・・
安全だと思われていた私が、
柊司と付き合うんだから、
納得もいかないよね。
嫌われてもしかたない。
誰からも嫌われない人でありたいと思ってきたけど、
こればっかりは・・・
柊司を好きな女子に嫌われてしまったとしても、
柊司にだけは嫌われたくない。
柊司を誰にも渡したくない。