隣の席の俺様ヤンキー【完】

メールって……もしかして……――。


「莉奈、お前もしかしてメールしたかったのか?」


「う、うん……。だけど、魁一メールって嫌いでしょ?前に一度だけ送ってくれ……――」


莉奈がそう言いかけたタイミングで、保健室の扉がガラガラと音を立てて開いた。


「お~い、魁一。……ここにいる?」


遠慮がちにカーテンを開けたアキラ。


その表情がどこか強張っている。


「なんかあったのか?」


「わりぃ、ちょっと魁一借りるわ。莉奈ちゃんはゆっくり寝ててよ」


莉奈にニコリと笑いかけるアキラ。


でも、目の奥は笑っていない。



「俺いくわ。もう少しここで休んでろ」


「うん。ありがとう」


「さっきの話はまたあとでな」


「……――うん!!」

俺は名残惜しい気持ちを抱えながらも仕方なく、アキラとともに保健室を出た。
< 301 / 384 >

この作品をシェア

pagetop