ガラスダマ


本当は全部言いたいこと言ってほしいんだ。

そのほうがお互いにスッキリするだろうし。


あたしだけ言いたい放題。

いつも後味が悪い。



電車にあまり乗ったことがないのか最初ははしゃいでいた珠だけど、家が近づくにつれてその口数は減っていった。

電車を降りるとすっかり外は暗くなった。

無言で歩きマンションに向かう。


見えてきた部屋にはまだ明かりは灯ってはいなかった。


「どうする?中で待つ?」


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