ガラスダマ
こんなあたしの周りには、こんなに温かい人がたくさんいる。
「あたしの事、嫌じゃないんですか」
だって浮気相手の子供なんだよ。
本当なら可愛いなんて思えないよ。
なのにおばさんはあたしを初めて見た時から可愛いと言った。
それは本心なのか…
おばさんの腕にくるまれ、柔らかな感触を久しぶりに感じる。
「嫌なわけない。好きよ。何もしてあげられなかった分、これからどんどん瑠衣ちゃんにいろんな事を教えたり、あげたりしたいの」
「あたし…何も返せないよ」
「何にもいらない。瑠衣ちゃんがいつか笑って楽しそうに生きていってくれたら、それで十分」