ガラスダマ


「俺ね、宮間 珠」


後ろの席になった男の子が、グイグイ話しかけてくる。

タマ、なんて猫みたい。

見た目も人懐こそうにずっとニコニコ。




「疲れない?そんな笑ってて」


「全然!俺笑ってるだけで楽しくなれるから!」


それは便利だね。

正反対な性格すぎて、ちょっとイライラする。

こんなキラキラした目をする人間なんてこの世にいたんだね。


「あっ、名前!」


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