ガラスダマ


「あいつ、きも…」


急にザワザワしだす教室内。

全員の視線がドア前の人物に集中した。


あたしもそいつを見て息を飲んだ。




ボサボサ頭。

身長が高いせいか、痩せた身体がやけに際立つ。

前髪で顔を隠して俯きながら自分の席へと足を進める。


あいつはそう…

昨夜だけの仲だったはずの相手。


それがクラスメイト?


…ありえない。


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