ガラスダマ


よくあんな姿で出歩けるもんだ。

あたしもよくあんな人と寝たよね。


いま考えると昨日の自分を不思議に思う。




「瑠衣ちゃん瑠衣ちゃん」


またか…

あからさまに面倒くさいって顔で振り返る。

それはまぁ、珠には通じないんだってすぐ分かった。


「順番くるね!ドキドキするね!」


純粋すぎて羨ましくなる。


ワクワクして疼くのか体を揺らしてあのキラキラな目をあたしに向けた。

この輝きはあたしや高橋の目にはない。


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