マイルド・ガールとワイルド・ボーイ３

「ねぇ十六夜君のお父さんとお母さんって、どんな人？」


「へっ？至って普通の人間。幹居の御両親みたいな美男美女じゃないけど、まっ、優しいかな」


幹居からの質問に、サラッと答える。


ご馳走を食べてご機嫌なのか、幹居はずっと明るい笑顔を向けてくれる。


それだけで今日、幹居家に来て良かったなって思った。


「仕事忙しくて誕生日は大体１人だけど、姉ちゃんいるから一人っ子よりはまだマシかも」


オレ自身もリラックスして来たので、自然と口数が多くなっていた。


「アラ十六夜君、お姉さんいるの？紀右と同じじゃない」