Who am l?
「..誰だよ。アイツ」
神崎が沈黙をやぶった。
ーー人物?
馬鹿じゃないのか、私は。
あれは峰子だ。
他でもない、峰子じゃないか。
「......行ってくる。」
私はカーテンを開け、峰子を追いかけようとした。
保健室のドアは開けっ放しになっている。
行かなければ。
誤解を解くため?
違う。
では、なんで?
ーーわかんない、けど。
峰子を、追いかけなければいけない気がした。
「ーー待てよ」
不意に後ろから腕を引っ張られた。