幼なじみ
「あ、和也!」

教室から出たところで後ろから声をかけられた。

『はい?って何だ瑠璃か。』

僕が後ろを向くと瑠璃が立っていた。

「何だってひどいな。せっかくこれを渡そうと思ったのに。」

瑠璃はそう言うと四角い包みを僕の前に出してきた。

『これは?』

瑠璃は、ニコッと笑うと、

「お弁当。」

と言った。
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