ハニー・トラップ ~甘い恋をもう一度~
ホテルの真っ白でピーンっと敷かれたシーツの上に、横たわされる。
まだ少し濡れている身体が、室内を間接的に照らしているライトに照らされた。
ぼんやりとした照明でも遼さんの目に裸体が晒されているのには変わらず、恥かしくて身体を丸め顔を背けた。
「そろそろ観念したら? それとも帰る?」
「か、帰らない……」
「素直でよろしい」
私の気持ちが分かってるくせに『帰る』なんて、意地悪もいいとこだ。
やっぱりこんな時だけ上から目線の遼さんに諦め溜め息をつくと、彼が私に覆いかぶさってきた。
「俺、結構肉食系だけど、いい?」
「知ってる。それに、今更ダメって言っても無駄なんでしょ?」
「ハハッ、正解」
顔は笑っていてもその目は獰猛な色が見え隠れしていて、私を真上から見据えていた。
「目が笑ってないよ」
「バレた? もう余裕ないかもしれない……」
髪に手を掻き入れ顔を近づければ、耳に熱い吐息と共に耳朶を甘噛する。
その行為に身体をビクリと反応させると、満足気に耳を舐め上げた。
漏れ出そうな声を手で抑えていると両の手を取られ、頭の上でクロスするように押し留められてしまった。
「我慢しなくていい。梓の感じてる声、全部聞かせて」
遼さんの唇と舌が首筋を這い、頬にひとつキスを落とすと唇を塞いだ。
さっきまでの優しいキスとは違い、まるで噛み付くように唇を喰むと有無をいわさず押し開いた隙間から舌を入れ、私の舌を執拗に絡め取り吸い付いた。