ハニー・トラップ ~甘い恋をもう一度~

四年も空けばバージンに近い身体に、かなり無茶なことをしてしまったけれど、抱かずにはいられなかった。
自分の欲望を満たすとかそういったことじゃなく、ただ梓と離れたくない、梓が恍惚の顔を浮かべているのを見ていたい……。
その気持ちが、俺を獣と化してしまった。

「起きたら、また文句言われるな、きっと……」

薄く開いた唇を指でなぞり、その赤くポテっとした下唇を喰むよう唇を重ねる。
何故か嬉しそうに微笑む梓。
一瞬起きてるかと慌てて唇を離したが、また寝息が聞こえ始めると味わうようにキスをした。

梓の寝顔を見ているのは、全く飽きない。
寧ろ、ずっと見ていたいくらいだが、いつまでも寝ているわけにはいかなかった。

唇を離し、昨晩知った梓の唇を這わすと一番悦ぶ場所“首筋”とチュッと音を立て強く吸い上げる。

「……んっ……ふぁ……」

身体をヒクっと震わせモゾモゾと動き出すと、梓がゆっくりと目を開けた。
顔を梓の顔の真ん前まで持っていき、もう一度キスをした。

「おはよう、梓」

あまりの至近距離に驚いたのか、はたまたまだこの状況に頭の中がついていけないのか、目をパチクリさせながらキョトンとしている顔がムチャクチャ愛らしい。

「まだ目が覚めない? もう一回キスしようか?」

首を少し傾げながらも、だんだんと目が覚めてきて状況を理解し始めたのか、顔を赤くして身体を小刻みに震わせた。
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