ハニー・トラップ ~甘い恋をもう一度~
「りょ、遼さんっ! 朝から何してるのっ!?」
俺から離れようとする梓の頭と腰を掴み身体を引き寄せ、再び唇を重ねる。
目を開けっ放しの梓に可笑しくなって唇を離すと、柔らかい髪を撫でた。
「朝だから、おはようのキスしたんだけど。一緒に暮らし始めたら、毎日しようねっ!」
「ねっ! って。朝からその爽やかな笑顔……し、心臓に悪い」
困ったような顔をして俯くから心配になる。
心臓に悪いって、何だ?
「それって、どういうこと?」
「ドキドキし過ぎて、困る……」
より一層顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに俺の胸にその顔を埋めてくる梓。
梓が起きる前に昨晩の自分を反省したばかりだというのに、彼女のあまりにも可愛い発言が、俺の嗜虐心を煽った。
腰を掴んでいた手をゆっくりと動かし、身体のラインをなぞる。その手が丸いヒップラインに差し掛かろうとすると梓の身体がピクッと反応を見せ、埋めていた顔を上げた。
「もうそれ以上ダメっ!!」
「何で?」
分かってて聞くなんて、俺も相当の意地悪だ。
言いにくそうにモジモジしている梓に、我慢していた笑いが込み上げてきた。
「ははは。久しぶりのエッチで、身体辛いよな?」
「久しぶりって……。辛くしたのは遼さんでしょっ!!」
頬を膨らまして怒る梓にもう一度大きな声で笑うと、その頬に手を当てた。
照れたように俺の顔を上目遣いに見ると、頬の膨らみがへこんでいくのが分かった。