雨降って、血固まる。
カウンターに座ると、オムレツとサラダがのったプレートが置かれた。



「ありがとう」



ギンの料理は美味い。



でも、それだけ。



絶品と言ってもいいくらいに美味いのだが、そこには何の温かみも入っていない。



家庭的なものを一切感じない。



でも私にとってはそれがギンの味で、ふと恋しくなる味なのだ。
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