traitor

「いや。空が気にするようなことではないさ」

「そう」

彼女は何か言いたげな顔をしていたが
同じ顔をした弟、陸に
”やめておけ”
そんな顔をされ、渋々引き下がった。



しばしばの静寂....



ガチャリ


重い空気を断ち切るように
部屋の扉が開き、
秘書 加藤が戻ってきた。


「陛下、準備が全て整いました。
 明日の午後12時に回収に向かいます」

「ありがとう。
 明日も頼んだよ、加藤。
 君には大変信頼しているんだ」

「ありがとうございます。
 では、私はこれで失礼します」


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