traitor


宇深はそんな建物に目をくれず、
ただただ人の、子供の多さに驚愕していた。


周りを見回せば
小学生くらいの子も居れば、高校生、幼稚園、中学生、と男女たくさんの人が居た。


それには他の子も気づいたようで
しきりに辺りをきょろきょろしている。


みんな少し不安になりかけた頃


ピーンポーンパーンポーン


何処からかそんな音が聞こえ、
耳を澄ませた。


「えぇーお集まり頂いた皆さん。
 突然ですが、これからは国を守るために皆さんにはこちら暮らして頂きます」


意外にもあっさり終わってしまった放送。


「「はぁ?!ふざけてんじゃねーよ」」


高校生らは口々に文句を言っているが


「もう決まったことです」


あたしたちに拒否権はないらしい。


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