traitor


「やぁ、こんにちは。
 元気にしているかい?」


ドデかく備えつけられたスピーカーから
どこか聞き覚えのある、優しい声が聞こえた。


「私が今日、君たちを集めたのには理由があるんだ。
 それはね、今この国は時として最高な、最悪な状況に陥っていること、
 君たちが凄く危険な状況にあるということ、だよ。
 危険ってゆうのは、大人たちのことなんだ。
 ママやパパが君たちに暴力は振るわなかったかい?
 ご飯はちゃんと作ってくれたかい?
 違うよね、ママやパパは暴力を振るって君たちを傷つけたよね?
 そのせいでここ半年でたくさんの子供たちが殺された。
 君たちには生きる義務がある。
 だから私は天皇として君たちを守ろうと思う。
 君たちは国の希望だから。
 この国を担う大切な希望だから。
 此処での生活は出来るだけ似たような感じだ。
 授業もあるし、部活も出来る。
 勉強は嫌かもしれないが是非とも頑張ってくれたまえ。
 ではまた近々会う、そのときまで」



宇深を含めた約5000人は
何ともいえない唇をかみ締めた表情をしていたが
ある2人の子供は違った。


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