あの時の約束
ましょ」
「楽しみやな」
「はい」
「気にしちゃダメだよ〜。藍千が亡くなったのは事故だよ〜。自分を責めないでね」
「えっ」
「友達が言ってたんだ」
「そうなんですか?」
「うん」
「笑って居るのが一番だよ〜」
「そうですねぇ。ありがとうございます。中山先輩」



「メールするから」
「うん」
「東京でも元気に過ごすねんで」
「はい。中山先輩も元気で過ごしてください」
「またね」
「またね」
元気そうやったなぁ〜!私決めた。来年も来よう。
お参りに行こう。今の人生になかった、付き合った時間。消えない。無くならない。
忘れられない。皆は知らない。
だってやり直したから。
もう一つの世界では藍千は存在していますかぁ?



「ただいま〜」
「お帰り」
「小説書くから〜晩ご飯の時間になったら呼んで〜♪」電話を見せた。
「ハイハイ」



ウォークマンで音楽を聞きながらシナリオをうち始めた。
ドアを透き通る音楽未空お姉ちゃんの所にも聞こえた。
時間を忘れシナリオをうち続けた。
気付くと十一時。
「えっもうそんな時間?集中し過ぎた」
真衣は台所に行った。
机にはご飯が置いてあった。
「よし食べょう」


ピロロン、ピロロン、ピロロン
携帯の目覚ましがなった。
アラームがなると日付を見てしまう。
日付を見てホットする。
「あ、仕事、仕事」



「都泥木さん、おはようございます」
「あ、来た、来た」
「これからよろしくお願いします」
「吉沢さん、よろしくね」
夢が一つ叶ったよ。
福祉関係の仕事に着けたよ。
実習とは違う大変さ。
早く慣れないとアカンなぁ〜。
私も、もう社会人なんだ!
佳龍と違う差。
私は社会人。佳龍は大学生。



「あんまり緊張してないね」
「まぁ皆さん会うのは久し振りやから」
「そうだね」


休憩時間
「吉沢さんて彼氏とか居ないの?」
「彼氏は居ないけど結婚を約束した人が居る」
「えっそれって婚約者て事?」
「そうなるかな〜」
「マジ?親も良いて言ってるの?」
「はい」
「良いなぁ〜」
「その人はなんの仕事してるの?」
「その人大学生なんです。専門学校に行ってるんです」
「えっなんで?
「その人
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