あなたと見る月~新撰組~(編集中)
〈沖田side〉





今日は非番なので一くんと甘味屋に来ている♪


一くんは嫌々みたいだけど。



ここの甘味はとてもおいしくていつも食べ過ぎてしまう♪


いつも通り甘味を食べてまったりしていると甘味屋に道着と袴姿の男の子が入って来た。




その男の子は顔は整っていて、かっこいいと言うより美形な感じで、分類的には土方と同じ分類だろう。



身長は高いがあまりにも細い体つきだった。



しかし、ちゃんと筋肉が付いて引き締まっている印象が強い。


髪は長いのに結っていない。


普通は結っているのに珍しい。




男の子はお店の娘を捕まえて道を聞いていた。



娘は男の子に一目惚れしたようだが、男の子は丁寧に受け流した。




僕は興味本位で男の子を尾行してみることにした♪




一くんは違うみたいだけど。



男の子は物陰に隠してあった大きめの何かと長い何かを肩に掛けて歩き出した。


あの物体は何なんだろう。


男の子は少し行くと立ち止まって髪を結い上げた。



ちょっと楽しい♪



また少し歩くと振り返って僕たちが隠れている方に話掛けてきた。



「そんな所に隠れてないで出て来たらどうですか?」



正直気付かれるとは思ってもなかったからびっくりした。



それになんだか甘味屋の時と雰囲気が違ったし。



僕たちの名前を聞いて驚かないのはやっぱりただ者じゃない気がする。



まあ、少し怪しかったからとりあえず屯所に連れて行くことにした。





          〈沖田side end〉




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