あなたと見る月~新撰組~(編集中)
パーン!!
「土方さ~ん♪」
沖田がいっぱいある襖の一つを勢いよく開けて名前を呼ぶ。
「そ~じ~!!お前は礼儀というものを知らねぇようだな!!今から俺が叩き込んでやるからそこに正座しやがれ!!」
そう言いながら土方が振り向いた。
その瞬間、土方の空気が変わった。
「………総司。そいつは?」
「この人は月夜 歌さんです♪」
「そうか……。じゃねぇだろ!!長州の間者なのかって聞いてんだよ!!」
土方の額に青筋が浮かぶ。
「僕は怪しいから連れて来ただけで、それを調べるのが土方さんの仕事でしょ♪」
土方と沖田は仲がいいらしい。
でもこれはうざい……
機嫌が悪い時にこんな茶番を見せられるとイラついてくる。
一方斎藤は安全な所に座り、土方の机の上にあったお茶を飲んでいた。
斎藤に止めるように視線を送ったが止める気はさらさらないようだ。
このうるさい中で私のイライラはMaxになる寸前だ。
「……ゴチャゴチャうるさいんですよ♪(ニコッ」
「「「えっ………」」」
3人は一斉に私を見る。
そして唖然としている。
仕方ないだろう私は殺気を放ちながらニコニコしているのだ。
やっと静かになった所で土方に目を向ける。